2020年3月22日日曜日

令和2年度一般会計予算に反対、それから1議員への懲罰動議も出しました。

3月19日、白川町の3月定例議会最終日が、終了しました。
【令和2年度の一般会計予算、一般会計59億3000万円に、反対いたしました。】

理由は、大きく3つです。

①町長さんの発言や答弁に対する残念さです。
消滅自治体である現状に対する危機感と、町民と手を携えて乗り越えようとする意欲が、感じにくい町長さんの答弁だと感じたからです。予算にも組み込まれていますが、本議会では、特別職(町長、福町長、教育長)の報酬増の条例改正案が提出されました。提案に対する町長さんへの質問の答弁が、「議会からの要望だった、、、」には納得できませんでした。
一般質問でも、なぜこの社会情勢の中上げるのか?前は据え置いたのになぜ?延期してはどうか?に対しては、「歴代上げてなかったので上げなかったが、手取り40万でいいのか?と思った。」と質問に対する答弁がされたとは取れず、、説得性が薄く感じた。
他にも、所信表明の発言の中で、「葉隠」を例にとり「死に物狂いでやること」と、表明されたが、どこにどう現れているのか、ややもすると5年前に戻ったような印象を受け、新しい時代の幕開けのような文明史に残る時代をまさに今、迎えているという自覚があるのか疑問だった。
随所には、たくさん努力された跡があったが、首長の意識は、全体を物語っていると感じ、
残念に思った。


具体的には、
②第3セクターの株式会社の事業者の浄化槽の改修調査予算に50万、聞くと設置には1000万の事業。
事業者が使っている浄化槽は、ひどくなる前に,管理して改修するか、回収に向けて積み立てておくべき。改修は、事業者が持つべきで、町税を使うべきではない

③お茶の輸入事業者への400万の委託費用は、これまで何千万円と投資してきた検証もなく、新たな事業者に委託し、販売目標値も説明できない予算には、同意できない

他には、予算が少ない、またはつけられていない点を指摘させていただきました。

④移住者のための住宅建設、これまでも、今年も1件もない。

⑤自殺対策、ひきこもり対策の予算
(自殺の割合、県下ワースト3に入って久しい、もう、一人も命を失ってほしくない)

⑥豆や加工米のように補助金を国からももらっているのに、町からも毎年毎年900万円も町費から、奨励金がでている。小規模農家や家族農業である、他の野菜やトマト、果樹やナス、えごまやソバなどには全く奨励金がついていない。国連も、大規模農業はデメリットが大きく、持続性にかけるため、家族農業小規模農業を推進している。白川町は、両方を推進すべき、それも持続可能な営農を。

⑦3年未満の林業者に賃金補助金がついたが、それ以上長くやっている林業者にも指導料、持続可能支援金などがあってしかるべきなのに無策。(白川町の林業者は公務員でもいいと思っている)

⑧給食の材料費、子どもが少なくなって予算も少なくなっているその分国産小麦のパンや、麺にして予算を減らさないでほしい

主に以上の理由で反対いたしました。

ただ、このようなことは、議会からの審査意見でつけ、賛成することも可能です。
しかし、この審査意見の作成にあたり、委員長、副委員長のまとめ方に、
不信感を抱かざる負えませんでした。
議員の意見を軽視する独善的な委員長の態度に、議会の機能不全を感じ、
一議員として、予算に責任を持つ意味で、しっかりと予算に対し異議を唱え、
「反対」を表明することにいたしました。

反対を決意したのは、19日当日の朝です。でも、今では、反対できてよかったと思います。
②、③は、やはり町民の大切な税金です。
消費税10%以後、経済は最低になっていました。そこにコロナショック、
生産や交通、イベントなども自粛され、諸外国のロックダウン、オリンピックも、中止、今後は検査が行われ、多くの感染者数が上がってくるのに時間は多くかからないでしょう。
欧米ほど、ハグやキスもないのが幸いなのか、
衛生環境も整ってはいる日本です。感染は、なるべく少なく収束するとしても、金融崩壊が起きることはないとは言えない状態です。予算を有効に使う、町民の特に生活困窮者のために、お金で、自分の命を断つことのないように政治が、自然や命輝く未来のために動くことがいつよりも求められていると思います。町民の知恵を集めて乗り越える時代だと思います。

【一議員の品位とモラルにかけた暴言に、懲罰動議を出させていただきました】

また、今回予算委員会議中、一議員により、私に対する「お前」発言がありました。注意したにもかかわらず、開き直る態度に、議員としての品位と礼節を欠いた行いであることをあらためるよう、公式に議長に対し懲罰委員会を開くよう私以外2人の連名で、懲罰動議を出させていただきました。

その男性議員は、今に始まったことではありませんが、社会が重大な危機を乗り越える時代にあって、法令順守と、品位とモラルの基礎がなくては、町民の幸福のために議論できる議会の機能が果たされません。  一議員の言動がいかに社会に与える悪影響があるかを悟っていただきたいと思います。
未来の大人である子どもに恥じない議会になるよう、議長の英断を求めるものです。

この件は、粛々と懲罰委員会の判断を待つことにいたします。

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